祐天寺ブライト歯科ブログ

こどもの歯磨き

2017年06月15日

こどもの歯磨きの仕方

~正しい磨き方を身につけるために~

 

お子様の歯磨きはきちんとできていますか?特に小学生以上の子供の歯磨きについては、仕上げ磨きをされていない方も多いかと思います。

 

しかし、ただ磨くように子供に言ったところで、正しく磨ける子はせいぜい1~2割程度で、ほとんどの子供は磨き残しが多い状態です。

 

このような状態では、虫歯にならない方が不思議ですよね?では、仕上げ磨きはいつまで続けなければいけないのでしょうか?それはお子様が自分でしっかり磨けるようになるまでです。

 

しっかりと磨けるようになるには小学生以上であれば年齢はそれほど関係ありません。早いお子様ですと、1年生からでもしっかり磨けるようになります。逆に6年生になっても磨けない子は磨けません。理由は簡単です。正しい磨き方を教わってないからです。これは勉強と同じです。足し算もしっかりできない子供にいきなり掛け算の問題を解かせてもできないのは当たり前ですよね?

 

歯磨きの仕方も順序立てて教えていくと保護者の方が口酸っぱく言わなくてもきちんとした磨きが出来るようになってきます。

 

では、これからどのような順序で指導していけばいいのかをお話していきます。

 

 

※以下にお話しする内容は早ければ3歳以上のお子様、特に小学生以上のお子様に有効です。

 

 

ステップ① まずは毎日磨く習慣から。

 

まず始めはしっかり磨けていなくても構わないので時間を決めて磨くことに重点を置きます。ただ磨くように言ってもせいぜい1分ほどしか磨かないです。まずは3分磨くこと目標にしましょう。もちろん、毎食後に出来たらベストですが、朝はバタバタして忙しいという方でも最低でも寝る前には時間を計ってでも3分磨かせるようにしてください。また、この時期はまだしっかりと磨くことはできませんので、保護者の方の仕上げ磨きが必須です。

 

ステップ② 順番を決めて磨く

 

3分間磨けるようになったら、次は順番を決めて磨くようにしましょう。左右どちらからでもいいのですが、例えば右上の奥歯の頬側から上の前歯に向かって磨いていき、左上の奥歯に来たら次は折り返して左上奥の裏側から右上の奥歯の裏側へ向かって磨いていく。下も同様に順番に磨き、折り返して内側を磨いていく。一通り磨き終わって3分経ってないようであれば、また最初に戻って繰り返し磨いていきます。少なくとも2周する頃には3分は経っているはずです。これをできるようになると磨き残しはかなり少なくなっているはずです。ただし、完ぺきとは言えませんので、磨き終わったらチェック&仕上げ磨きはしてあげた方がいいと思います。

 

 

 

ステップ③ 磨き残しが多い部分を重点的に磨く

 

ステップ②までの磨き方で磨いても、どうしても磨き残しが出来やすい部分があります。とくに多いのは下の歯の奥歯の内側です。すぐ隣に舌があるのでうまくブラシが当たりにくいのも原因です。その他には上の奥歯の外(頬)側、下の前歯の内側も多いです。

 

また、磨き残しは個人個人で違いますので、この段階の指導に関しては、当院では定期検診時に直接お子様に指導をおこなっております。ここまでくると、保護者の方の仕上げ磨きは卒業できる状態と言えるでしょう。

 

ステップ①~③までお話してきましたが、このほかにも仕上げ磨きの時にデンタルフロス(糸ようじ)などを使って頂くとより磨き残しは減らせるでしょう。

 

最低でもステップ②まではご自宅で行える指導法ですので、今日からでも是非実践してみてください。

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