ダイレクトボンディング法(その2)
2017年03月14日
以前にも投稿しましたが、今回は17歳の高校生の症例をご紹介いたします。
下の写真の矢印の部分の歯が気になるとのことで来院されました。
矢印の歯が一番前の歯と比べるとやや小さく、そのせいで前歯が強調されて目立ってしまっているのを改善したいとのことでした。
この状態を改善するにはいくつか方法が考えられたので本人と相談しました。
方法①矯正治療
前歯が出て見える部分と下の歯並びも一緒に改善できるので方法の一つとして提案いたしましたが、
治療期間がかかる(少なくとも1年以上)のと、費用的な面(少なくとも40万円以上)で本人は希望しませんでした。
方法②セラミック矯正
この方法はよく芸能人の方が行われている補法で比較的短期間で歯並びを改善する方法(1本7万円~)です。但しこの方法の最大のデメリットとしては虫歯ではない歯も削らなければいけません。
今回の患者様は17歳という年齢でもあり、今後の歯の成長(もう少し歯が生えてくること)も考えられたのでこの方法はお薦めしませんでした。
方法③ダイレクトボンディング
以前にもこの方法をご紹介しましたが、この方法は歯を削らずに済むこと。保険が効かない治療の中では比較的安価であること。などから、本人と話し合ってこちらの治療法を今回は選択いたしました。
この方法のデメリットとしては、使っている材料が将来劣化して変色が起こる可能性があることです(個人差はありますが、大体2~4年程度で起こる可能性があります)。
ただ、年齢を考えても今回はこの方法が一番適していたと思います。
上の写真は治療後になります。前歯が強調されて見えていたものが幾分改善されたと思います。
本人にも喜んでいただけました。ただ、変色の可能性はあるので今後も経過を追えれば追っていきたいと思います。
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